てきとうに

主に政治とか

パリ同時多発テロ事件

11/13未明にフランスのパリとサン=ドニにおいて、銃撃戦と爆発が同時多発的に発生し、少なくとも130人が死亡した。この事件以前もISによるテロは発生していたが、9.11以来の主要国で発生したテロだっただめに注目されることになった。

空爆について賛否分かれる議論を聞くが、ISがらみで忘れてはいけないのは、そもそものIS発祥の地となったなったシリアはアサド政権 vs 反体制派 vs IS の三つ巴(正確にはもっと複雑)であり、空爆しないでISとお話しして仲良くやりましょ、とはならない。ISは残忍で知られているが、アサド政権もISが出るまでは国際社会から非難を浴びていたわけで、ISをどうにかすればよい話ではない。シリアを安定化させて、ようやく一区切りつける問題。

もちろん、フランスの移民政策の負の遺産の話や、もっと遡るとオスマン帝国の解体時のサイクス・ピコ協定が引き起こした問題も根深い。それを「憎しみの負の連鎖」の一言で断ち切ろうというのが、なんとも空しい話。

しかし好戦的なブッシュ大統領フセイン大統領を倒したことによりISの根を種を生み、和平的なオバマ大統領がシリアを甘やかしたことによってISが育ってしまった。アメリカと言う国は常々罪深い国だと思うし、冷戦後もアメリカに頼り続けた全世界にも責任がある考えるべきだろうか。

最終的には国連の見直しが必要だよね、と言う結論で。